後期精子細胞を使った男性不妊治療

ひと昔前までは、精液中に精子が見つからなければ、子供を持つことを諦めなければなりませんでした。しかし不妊治療の進歩によって、精巣から直接精子を取り出すことが可能になり、さらには精巣内に精子が見つからなくても精子になる前段階の「後期精子細胞」を使って治療に挑むこともできるようになりました。
無精子症の方にとって精子細胞を使った治療は子供を授かる可能性を大きく広げるものです。このページでは後期精子細胞を使った男性不妊治療についてご紹介します。

後期精子細胞を使った治療とは?

そもそも後期精子細胞とはどのようなものなのでしょうか。
一般に、精子の元である「原始生殖細胞」は、まだお母さんのお腹にいる胎児の頃に精巣内で形成されます。形成された原始生殖細胞は“休止状態”のままで、出生・乳幼児期・学童期を迎えますが、思春期頃になると徐々に成長を始め、「精原細胞」「精母細胞」「精娘細胞」の順に分化・成長していきます。そこからさらに「精子細胞」へと成長し、最終的に精子となって、体外へ射出されているのです。精子になる一歩手前の精子細胞の段階でも、初期の頃と後期の頃では大きく状態が異なります。そのため、精子が作られる過程においては「前期精子細胞」「後期精子細胞」と区別されている場合がほとんどです。
つまり、男性不妊の先進治療としてしばしば耳にする「後期精子細胞を使った顕微受精」は、「精子になるひとつ前段階の細胞を使った顕微受精」ということになります。

後期精子細胞を使った治療を受けられる病院は?

後期精子細胞を使った顕微受精は、精子を使った顕微受精の上をいく高度な治療であり、当然、どのクリニックでも受けられる治療ではありません。まだ確立された治療法ではないため、高度な男性不妊治療を受けられるクリニックの中でも、実施しているところ、そうでないところがあります。 後期精子細胞を用いた治療を受けられるクリニックをお探しの方はまず、インターネットで検索してみると良いでしょう。

後期精子細胞を使った治療の成功率は?

さて最も気になるのは後期精子細胞を使った治療の成功率ですが、残念ながら具体的な数字として算出されておらず、見解も人それぞれのようです。運動能力の低い精子を使うより後期精子細胞を使った方が妊娠率は高いとする見方がある一方で、確立されていない治療法としての不確かさ・リスクも指摘されています。
とはいえ実際のところ、後期精子細胞を使った治療により子どもを授かった方は何人もいらっしゃいます。無精子症に悩むご夫婦にとっては希望の光となる治療法であることに変わりありません。

近年は後期精子細胞の前段階の細胞を使った治療も

前述の通り、後期精子細胞は精子になる一歩手前の状態であり、少し前まではこの後期精子細胞を使った治療が男性不妊治療の最先端として知られていました。ですが近年ではさらにその上の「前期精子細胞(円形精子細胞)」を使った治療が注目されています。もちろん非常に高度な技術を要する上、決して成功率の高いものではありません。これは精子細胞の成熟度が低い分、仕方がないことでしょう。しかし、後期精子細胞のケースと同様に、実施しているクリニックより幾つかの成功例が報告されています。可能性のあるひとつの治療法として検討してみる価値は大いにあるでしょう。

精子細胞を使った治療を受けるにあたって

さて最も気になるのは後期精子細胞を使った治療の成功率ですが、残念ながら具体的な数字として算出されておらず、見解も人それぞれのようです。運動能力の低い精子を使うより後後期精子細胞、前期精子細胞を使った治療を受ける上でまず理解しておきたいのは、成功事例があるとはいえ、まだまだ確立された治療法ではないということです。ですから治療の前にはできるだけ様々な医学的見解を見聞きし、ご夫婦納得の上で受けることをお勧めします。もちろん後期精子細胞や前期精子細胞はTESE(精巣精子採取法)により採取し、その後顕微受精という段取りになります。したがって経済的負担も決して少なくはありませんので、料金体系についても事前に確認しておくようにしましょう。

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