男性不妊の漢方薬「補中益気湯」

男性不妊の代表的な漢方薬として知られる補中益気湯(ほちゅうえっきとう)。補中益気湯の効果や副作用、服用にあたって知っておきたい基礎知識をご紹介します。

男性不妊に対する補中益気湯の効果

精子の数や運動率が低いケースではまず漢方薬やビタミン剤の服用によって改善を試みます。その際最もよく処方される漢方薬が「補中益気湯」です。
補中益気湯は主に精子の数・運動率の改善に有効であると考えられており、実際に服用によって改善効果がみられたとする研究データも多数報告されています。また、ED(勃起障害)においてはストレスやプレッシャーによる心因性、神経や血管の障害による器質性のどちらに対しても効果がみられたという報告もあり、現在の男性不妊治療において有用性を期待されている漢方薬の1つと言えるでしょう。
なお、補中益気湯は女性のホルモンバランスの乱れや生理不順に対しても効果的だと考えられており、男性不妊だけでなく女性不妊に対しても処方されることがあります。

消化器系の不調や虚弱体質の改善を目的とした漢方

そもそも漢方薬は西洋薬のように「この病気に対してこの薬」というものではなく、本来体に備わっている力を高めることであらゆる不調を解消するというものです。男性不妊に効果があると言われている補中益気湯もそもそもは消化器官の衰えや倦怠感がある虚弱体質の改善に適した漢方であり、食欲不振や疲労、内臓下垂、肝疾患、病後の体力低下といった幅広い症状に対して処方されています。
補中益気湯という名前はまさにその効果をあらわしたもので、中(体の内側)を補い、気(パワー)を動かすという意味が込められています。

補中益気湯に配合されている生薬

補中益気湯は古来より中国に伝わる代表的な漢方薬で、その幅広い働きから医王湯との別名もあります。体の気の向上を目的に以下の10種類の生薬が配合されています。

人参(にんじん)
白朮(びゃくじゅつ)
黄耆(おうぎ)
当帰(とうき)
大棗(たいそう)
柴胡(さいこ)
陳皮(ちんぴ)
甘草(かんぞう)
生姜(しょうきょう)
升麻(しょうま)

補中益気湯の副作用

補中益気湯を始めとする漢方薬は西洋薬と比べると効果が穏やかである分、副作用も少ないと言われています。しかし体質によっては副作用が出ることもありますので、服用中に異変を感じた場合は医師に相談するようにしましょう。
現在、以下のような副作用が報告されています。

◆重大な副作用◆
・間質性肺炎
発熱、空咳、息切れなどは間質性肺炎の初期症状の可能性があります。
・偽アンドステロン症
尿量の減少、手足のむくみ、手のこわばりなどは偽アンドステロン症の初期症状の可能性があります。
・肝機能障害
倦怠感や黄疸は肝機能障害の初期症状の可能性があります。
・ミオパチー(筋肉の障害)
手足のしびれ、手足のひきつり感はミオパチーの初期症状の可能性があります。
◆その他の副作用◆
発疹・蕁麻疹・食欲不振・下痢・悪心 など

効果の有無を判断する目安は最低でも三ヶ月

前述の通り、補中益気湯をはじめとする漢方薬は副作用が少ない代わりに、効果も非常に穏やかです。体全体を少しずつ元気にしていくことで、結果としてお悩みの症状の改善を目指します。ですから、誰しもに効果があるものではなく、効果を実感できるタイミングも人それぞれです。
一般に漢方薬の効果を判断する目安は早くて3ヶ月と言われています。男性不妊で漢方を試してみたいという方は、あせらず気長に効果を待つようにしましょう。

健康を心掛けることが効果を引き出すコツ

補中益気湯を服用する際にぜひ心掛けたいことがあります。それは「栄養バランスに気をつけて健康的な生活をおくる」ということです。どんなに効果がある漢方も、栄養バランスが乱れた状態、ストレス過多や寝不足の不健康な体では本来の効果を発揮することはできません。補中益気湯の効果を高めるため、そして少しでも早く補中益気湯の効果を引き出すためにも、補中益気湯だけに頼らず、体に良い健康的な生活を心掛けましょう。

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